【ファミキャンのすすめ⑥】雨でもキャンプ!準備と心得。



梅雨です。

アウトドア好き、お出かけ好きには最も辛い季節‥

週末の予報は雨‥
予定していたキャンプはどうする?
キャンセル料はいつからかかるっけ?

‥と、天気予報が常に気になる季節です。

‥しかし!

そもそも、キャンプに雨はつきもの。
キャンプ場は天気の変化が激しい山間にあることが多いので、
梅雨でなくても、
天気予報に雨マークが無くても、
雨に降られることが多いのがキャンプ。
(特に、一般的なキャンプシーズンである夏は)

この「ファミキャンのすすめ」シリーズでは度々述べているのですが、
キャンプに雨対策は必須なのです・・!

常に!雨への心得

というわけで、いちおう簡単にですが、
そもそもキャンプをする上で常に気を付けたい雨への心得。

常時の雨対策
  1. タープなど屋根は大きめを選ぶ
  2. 水みちや窪地にテントを張らない
  3. 上着を忘れない

①に関してはおすすめテント&タープの記事で詳細に述べているのですが、

【ファミキャンのすすめ④】おすすめテント&タープ

2020年3月3日
寝室テントは寝床(好みのエアベッドなど)いっぱいのサイズ感でいいですが、
タープなどリビングの屋根はなるべく大きめを選ぶと
万一の雨天時などにも使い勝手良いです。

②は基本的なことですが、
水没や浸水したというケースは度々見聞きします。
そうなってしまうと楽しいはずのキャンプが
何かの修行かのような過酷さになってしまうので、
水はけに関しては十分注意してテントを張りましょう。

③もよく言われることですが、
夏だと普段地元で生活している分には暑くて、
キャンプ場は朝晩冷え込む場所が多い、
ということはつい荷造り時に忘れがちです。

上着の重要性は天候に関わらずですが、
雨が降ると一層冷えてしまうことがあるので‥

雨キャンプの心得

次は、天気予報に雨マークがあってもキャンプを強行したい場合。

我が家は、予定していた場所が河原(=増水する危険がある)だとか、
そもそもキャンプ場も閉鎖されそうなぐらいの大荒れ予報(台風など)とか、
設営から撤収までずーっと雨の予報、
‥などでなければ、キャンプに出かけてしまいます。

親子揃って出かけたい病なので
(建築士だから住まいは自分で設計した家なんですがね‥)
雨でもどこかへ出かけたい!
なら何とか行けそうならキャンプでも行っちゃえ!
‥ってかんじなのです(^^;

雨でも楽しめるキャンプ場?

そんなわけで、
雨の多い6~7月は、最初からなるべく
雨でも楽しめそうなキャンプ場を予約するようにしています。

雨でも行きたいキャンプ場
  1. 水はけの良いサイト
  2. 雨でも設営撤収し易い
  3. 増水の危険がない
  4. 雨でも楽しみがある

①は最重要で、サイトは砂利がベスト、次に芝生、土はナシ。
土のサイトで雨が降ると、ぬかるんだ地面から泥が跳ねて
テントが汚れるし、水はけにも限界があって
どうしても水溜りができるので足元が常に不安になります。
(激しい雨だとタープ下まで水溜りが浸水してくることも)

②設営撤収時に雨の場合オートサイトでないとしんどいですね‥
(我が家は荷物多めなので基本的にはオートキャンプ場ばかり行きますが)

③は、河原サイトなど増水の危険がある場合は
キャンプ場からNGとなることもあるとは思いますが、
そうでなくても万が一を考えて宿泊を諦めたことがあります。

また、大きめの川だと増水と共に水が茶色く濁ってしまい、
せっかくの川ビューが台無しになるのも
景観重視派の私は気になります。

④は何を楽しみにするか、というのが
好みによって色々だと思いますが、

うちはキャンパーには珍しく(?)
焚火をしないので、楽しみはあくまで自然観察となります。

道志村『とやの沢オートキャンプ場』の沢を望めるサイトで雨キャンプ。

雨に濡れてイキイキする木々を眺められる林間や、
雨でも増水しにくい小さな沢や渓流を眺められるサイトを狙うなどです。

静岡市の山中『LUNA・Luna』の遊歩道で雨散歩。

雨散歩で見つけたサワガニ。

雨天時のテント・タープは何がいい?

我が家はテントを複数所有しているので
天候や人数によって使い分け、
雨の場合でも季節や環境で変えています。

そんな、キャンプ(テント)につぎ込むつもりはないよ、

という方も多いと思われるので、
テントやタープを選ぶ時の考え方の参考になればと思います。

シェルター・夏

夏のキャンプは梅雨でなくても雨に降られることが多いので、
屋根は大きめがベスト、というのが私の基本的な考えで、
我が家の最強幕はスノーピークの『ランドステーションアイボリー』。

包容力高いランステさま。大人数に加え、カッパも傘も収まってます。

大人数のグルキャンでも宴会幕として
子ども7人、大人4人を大雨から無事守りました。

この手の「進化系タープ」とも呼ばれるシェルター型の幕は
地面が土間かつ開口部が大きいので傘のまま幕下に入れる
タープよりも水が流れ易い(勾配つけやすい)、
という利点があります。
(とはいえ写真のように跳ね上げていると、どしゃ降りの時は水が溜まってしまい
時々下から押して流すという作業は必要になる)

雨天時の悩み、傘やカッパの置き場も幕下広ければ何とかなる!

家族だけなら持て余すぐらいのサイズ感ですけどね(^^;
でも幕内が明るいので
雨天でどんよりと薄暗い時でも
他の幕に比べれば明るく過ごせるのも良いです。

雨天時でも広々快適に過ごせる分、
乾燥撤収できなかった場合の後処理(=乾燥)は大変ですが‥
(階段ホールで干すのが我が家の定番だけど、
ランステは大きすぎるので干すのも難易度大)

シェルター・おこもり

ランステはスカートが無いので夏以外では使いません(寒い!)。

今年のGWは、ここ数年では無かったぐらいの雨続き。

GWのキャンプ場はまだまだ寒いので冬仕様、
雨となると傘やカッパ置場など土間部分を広く使いたい‥
と選んだのはサバティカルの『スカイパイロット』。

おこもりできるスカート付シェルター♪

ポリコットンなので雨に強いとは言えませんが
(浸水は殆どしないけど乾きにくい)
テントの中では断熱性高めで、
フルクローズにしても広く使えます。

雨でも出入りし易いし、
大雨でも水が溜まる場所も無く安心でした^^

とはいえ今回のGWではガッツリ雨が降り、
幕内で盛大にカッパを干したりしていて
画的にあまり美しくはなかったので幕内の写真が無く、
中が広く使えるイメージが伝われば‥
と以前のキャンプでの写真載せときますね^^;

いつかのスカイパイロット幕内。

大きめタープ

次世代タープでなくても大きめのタープにしておけば、
幕下が広いのである程度の雨でも耐えやすいです。

真夏仕様♪この時もどしゃ降りを経験‥

我が家は真夏は5m角のタープに、
コンパクトな寝室テント(ユドゥン)、
というスタイルを取ることが多いので、
夏キャンプにありがちな夕立程度の雨など、
多少の雨ならこれでしのぎます。

区画サイト内に収めるためにも、
プライベート感を増すためにも、
片側を壁のように下げる張り方も多いのですが、
こうしておくと下げた方は雨も入りにくくなります^^
(↓ここまで折るとさすがに屋根面小さすぎて、雨には向かないけど)

片側を折って完全に壁化した張り方。

ただ、シェルターと違って基本的には開放的な分、
雨が激しくなると吹き込んだり、
タープから落ちた雨が跳ねて家具が濡れたりします。

またこうした一般的な形状のタープは
タープ上に雨が溜まり易いので
一定時間サイトを離れる際(近隣観光や日帰り温泉へ出かけるなど)は
下端にかけて角度をつけ、雨が溜まらないよう十分注意しましょう。
(タープ上の水溜まりの重みでボヨーンと中央が垂れ
今にも崩壊しそうなタープを見かけたことがあります> <)

スタンダードな2ルームタイプ

以前はリビング空間の狭さなどから個人的には否定的だった、
ファミリー向けの定番2ルーム。

我が家のキャンプ始め初期、
よくあるキッチンテーブルを使ったハイスタイルでは
うまくフィットせず(結局内部でおさまらず外にタープ張って過ごしてたから)
使えないな、と思ったのですが

ロースタイルが定番化してから購入したレイサで
できるだけ荷物をコンパクトにレイアウトしたら
とても快適に過ごせたので↓、

【テントレビュー】買って納得!レイサ6withスカート!

2020年12月27日
今春は雨予報のなかレイサで臨んでみました。

分かり易い写真、無かったw雨粒は見えるかな~?

うちのレイサはメインの跳ね上げ部(何て言うんだろw)
にサイドパネルが付いてるタイプなので
日中は跳ね上げたまま
ここから出入りできたので便利でした。

こういうタイプの時のサイドパネル
(跳ね上げた部分の両脇に付く壁)は個人的にずっと必須だと思っていて、
これさえあればなー、
でもサイドパネル付いてるレガシーは高すぎるしなー、
と思ってレイサ購入に至っていなかったのも、
雨天時を考慮してのことでした。

開放的に跳ね上げると快適ですが、
サイドパネルが無い場合は
雨が本降りとなると(横から吹き込むため)
クローズせざるを得なくなってしまいます。

サイドパネルが雨の吹き込みを抑える!(この写真、テント歪んでるのは強風を受けてるから)

雨が強い時間は跳ね上げていると
どうしても水が溜まる場所ができやすく、
跳ね上げ部を少し低めに下げる必要はありましたが、
トンネル型で水が溜まる箇所も殆ど無いので、
基本的には快適に過ごせました。

このレイサも、
ほぼ白!な『ランステアイボリー』ほどではないにしろ
幕内明るい方だし、お気に入りポイントな窓もついているので
開口部の殆どを閉じていても明るく過ごせるのも良き。

ただ、家族5人分の傘やカッパ
(厳密には傘は大人1本、子ども2本でやりくり)
を置いたり‥というスペースはやっぱり不足気味ですかね^^;
ごちゃごちゃしがちではありました。

フロア付テント

アイキャッチ画像はワンポールの中でも人気の高い『アスガルド』
を雨キャンプに使ってみた時のもの。

設営時の雨確定というキャンプ、
テントの内側が濡れた地面で汚れるのが嫌で、
フロアを先に敷くアスガルドなら
テントが汚れない!という考えでチョイス。

実際、テントは汚れずに済みましたが、
設営時の雨がまあまあな降りっぷりで
フロアを広げてから上にテントを広げるまでに
フロアが結構濡れてしまい‥(できるだけ素早くやったつもりでも)

テントが張れても荷物を運びこむ前の、
フロアを拭く作業が大変でした(・・;

同じフロア付・同じノルディスクでも、
『ユドゥン』はフロア一体型(最初から袋状になってる)なので
一気に広げられていいんですけどね。
でもユドゥンはファミリーにはあくまで寝室用なので‥

そしてこうしたフロア付のワンポール型は
タープを連結しない限り雨天時の出入りが不便です。

ただでさえすぼまっていて腰を低くしないと出入りできないのに、
履きにくい雨靴に履き替え、傘を差す‥

土間部分が無いので濡れた靴や傘の置き場にも困ります。

雨でも開けられる窓も小さめなので景色もあまり楽しめません。

この写真の時は雨でも林間を散歩したり
雨上がりは晴れて遠方まで見渡せる眺望が眺められたり、
結果ちゃんと楽しめたので良かったのですが
(雨で過ごしにくくても楽しみはある!というフォロー)

とりあえず現在は雨キャンプの時にアスガルドは選ばないな、
という結論です。

同じく雨設営となった上記『レイサ』や
『スカイパイロット』を張る際には
テント内側の汚れを最小限に抑えるべく
特大ビニルシートをまず敷き、その上にテントを広げ、
それほど汚さずに済みました。

何にせよ、濡れたものが多く、
靴のまま幕下に入れる、
土間部分がちゃんとあるタイプが良いと思います。

雨に備えた持ち物!

フード付の上着は常備

天気予報には雨マーク無かったのに降ってきた‥!
ぐらいの雨(弱い降り、短時間の降り)ならば、
フード付の上着があればやり過ごせます。

雨予報でカッパ持ってきたけど
カッパ着るほど強くないな、
とパーカーのフードでやり過ごす、
ということもあるので、
フード付の上着は常にあると安心です。

カッパは大人は上下で。子どもはベタなやつを。

雨確実の時、特に設営撤収の際に降りそうなときは、
カッパを用意します。

大人はサイズも変わらないし、
どうせなら長く使えて見栄えも良い
モンベルなどアウトドアブランドが出している、
しっかりしたものがおススメです。

風も通さないから上着が足りない時の防寒にもなります。

購入時に上下セットか、上着だけか迷うところですが、
設営撤収作業をするなら上下で用意しましょう。

そういう私は上しかないので、
カッパを着ようと思うような
本降りの中での設営撤収時には、
下半身はズブ濡れです(^^;

設営撤収作業ではかがむ体勢を取ったり、
濡れたテントに膝をついたりするので、
下半身もガッツリ濡れます。

(それでも私はテント設営では夫のサブ的な立場で
荷運びや家具の組立てがメインなので、
どうしても濡れそうな時は諦めて
濡れても良いスウェット等を履いてやり過ごしていますが
冷えるしお勧めしません。。)

子どもは雨でも外で遊びたがるので、
設営撤収しない限りカッパは必須ではないものの
(雨の際は設営撤収時なら車内に、
その他もトイレ以外テント内にいればいいから)
雨キャンプと分かっているならカッパを用意してあげるといいです。

普段からカッパを使っているなら
普段使いのもので勿論良いのですが、
キャンプの為に購入する際に注意点。

アウトドアショップでは子どものカッパとして
オシャレなかんじにポンチョが置いてあったりするのですが、
あまりおすすめできません。

やはりポンチョはポンチョ、
手元がヒラヒラして不便だし、
何よりフードの顔まわりがゴムですぼまってるタイプは
顔が濡れ易く不快なのです(子ども談)。

日常使いとしてよく売ってるこういうタイプ↓
が顔は濡れず視界は良く、一番快適なようです。

フードの顔周りが透明なとこがポイントですよね。

スタンダード万歳!

長靴推奨

子どもについては足元が特に重要ですね。

当日の雨は弱くても、
前日までに降った雨で場内にぬかるんだ場所があったりすると、
子どもはアッサリ、ガッツリ靴を汚しやがります。

なので雨が降りそうな時はもちろん、
ぬかるみがありそうな場所でも長靴があった方が安心です。

朝夕の寒暖差が大きい山間部、
足元が草だったりすると、
朝露に濡れた草の中を歩いただけで
靴がビショビショになることもあるので注意です。

とはいえ子どもが多いと長靴はかなりかさばるので、
真夏なら、足が汚れたら洗えばいい、
というスタンスでサンダルにしてしまう方法もありますが、
その場合もサンダルはサブで、
メインの靴はあった方が良いです。
(夜間冷えるし、草や虫で足元危ないこともある為)

大人も設営撤収時に雨なら、
やはり長靴や防水性のある靴が必要です。

雨が強い際に長靴は安心ですが、
キャンプでは幕内外の出入りが多く、
あまり脱ぎ履きしにくいと不便極まりないので、
着脱し易いものを選びましょう。

私は雨天時はローカットブーツ的な形状の防水靴を使っています。
着脱はややしにくいので雨が弱い内は履き替えませんが、
長靴特有のカポカポが無い分履いていてもストレスは少ないです。

傘忘れないで!

雨予報なのに傘忘れる人いないでしょ、
と思われるかもしれませんが、
車移動なので積載~出発の際に雨が降っていないと
つい忘れることがあるので注意です。
(うちは忘れて困ったことが2~3回あります)

雨キャンまとめ

以上を完結にまとめると、

  • 雨でも楽しめそうなキャンプ場に!
  • 雨でも快適に過ごせるテントで!
  • 雨装備は万全に!

ということになりますが、

雨だと雨対策グッズが増える上に、
濡れたものを置くスペースが必要となって
居住空間が狭まるし、設営撤収も大変なので、
なるべく荷物を減らしてコンパクトかつミニマムに

というのが理想だと思います。

浸水や落雷の心配さえなければ
雨音の中で過ごすテント内も
なかなか良いです^^

晴れているに越したことはないですが、
雨ならではの過ごし方が見つかると
一層キャンプライフが楽しめると思います!

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

静岡市在住、長男(11)次男(8)長女(6)を育てる母です。 お出かけが大好きで週末はどこかしらへ出かけているので 子どもとキャンプ・旅行・公園などのお出かけ記録をメインに、 育児、読書の記録を綴っていこうと思います。 また仕事は建築士をしているので、 職業柄、アウトドアのお出かけにも建築士的視点が混ざっています。