【道北・増毛(ましけ)町】魚料理尽くしと日本海一望!『漁師の宿 清宝』



9月末の北海道旅行2泊目は、父の希望で道北は増毛(ましけ)町の『漁師の宿 清宝』に泊まりました。
なかなか面白い発見と体験ができたのでレポします。

髪が増えるほうじゃない!増毛(ましけ)の素朴な魅力

そもそも増毛ってどんなとこ?

増毛と書いて「ましけ」、、どさんこでない人間には聞きなれない地名。
道北の日本海沿いの町‥ということで
日本海への眺望は間違いないであろうこと、
父が「食べきれないくらい魚料理が出る」とここの宿を希望したくらいなので
美味しい海鮮が頂けるであろうこと
は分かったものの、それ以上はこれといった情報が事前に得られず、でしたが‥

行ってみたら北海道旅行の新しいプランニングイメージが湧くほど
発見あり&可能性を感じる町でした!

レトロ建築めぐりができる

まず、散策したら色んな発見がありそうな、レトロな建物が多いということ。
残念ながら今回はここで観光する時間はあまり取れず、実際にはじっくり散策できなかったのですが
車で中心街を抜けただけでも気になる建物がたくさんありました。

留萌観光連盟というところが出しているらしい
オロロンマップ」という観光マップを現地でもらったのですが、
この中の手描きの地図がとても分かり易く魅力的で、
増毛に限らずこの留萌周辺の街への観光には必携(全部で8枚あるそう)です!
いつかこの地図を元に増毛周辺の旅行計画を練ってもいいなぁと思いました!

やっぱり、海

そしてこの増毛も位置する『オロロンライン』沿い(今回は石狩~留萌)の
厳しさ漂う日本海沿岸の風景!独特で見応え十分。

ゴツゴツと迫力ある断崖絶壁、
なんとなく閑散とした町並み(石狩~増毛手前)が、
まだ暖かい9月でも、冬の海と風雪の厳しさを想像させ、
温暖で安穏と暮らしている(?)静岡人には特に、非日常感があります。

キャンプ好きとしては日本海が眼前でプライベート感もありそうな
『暑寒海浜キャンプ場』が気になりました。
海を眺めながら物思いにふけられそう‥

もちろん漁業がベースの街なので、魚市場を覗いても楽しいです!

市場にて、興味津々な兄弟。

もちろんお土産にも海鮮!
甘海老やタコがよく捕れる地域なんだとか。

サケも、それを捕るヒトも豪快!サケの遡上風景

本当はこの北海道旅行、8月のお盆休みに行きたかったんです。
当初予定していたフェリーでの渡道が予約取れず‥

北海道旅行のシーズンて、ラベンダーの7月、避暑に8月、雪遊びに冬期‥
ってイメージがあるのですが、9月末は紅葉もさすがに始まらず気温も中途半端。
はぁ、まぁ、そこはしかたないよね‥(この旅行の主目的は両親の実家めぐり&お墓参り)
なんて少しローテンションな面もあったのですが‥

でも9月も末になると、北海道はサケの遡上シーズンだったんですね!
道内の多くの川で、サケの遡上が見られるそうです。

海から故郷の川を懸命に上り、子どもを産んだら果てる命‥
理解はできなくても、鬼気迫る母サケの勢いに、子どもたちは何かを感じ取ってくれる
といいな‥。

宿から徒歩で散歩できる範囲に、サケが遡上する川、それを捕獲する堤があり、
地元漁師さんが捕っていました。
意図は分からなかったけどブルドーザーまで使って豪快な漁風景が見られましたよ。

サケ遡上中。川にいっぱいいます。

何やらザブザブ作業しているブルドーザー。漁に果たす役割は分からなかった。

捕ったサケ(堤に仕掛けた網で捕獲)は専用のトラックに積込み、
国道に水をドバドバ落としながら去っていきました。ほんと豪快‥(笑)

サケの遡上と漁風景、大人にも興味深かったし、
良い勉強になった‥かは分からないけど、子ども達も釘づけで見ていました!

漁を間近で見たり、市場を覗いたり‥
ザ観光地を巡るばかりではなく、
現地の人にとっては何気ない日常の風景を体感するということを
旅行の中心に考えてプランニングしても面白いかもしれない!と思わせてくれる町でした。

民宿『漁師の宿 清宝』は子連れに楽しい宿!

以前泊まったことがある父が希望し決まった宿泊先、増毛の『漁師の宿 清宝』は
程よいアバウト感(?)と楽しい体験・美味しいごはん・美しい眺望と、
色々詰まった子連れには特に嬉しい宿でした。

民宿のシンボル?船を改造したお風呂が子どもウケ抜群♪

宿は「オロロンライン」沿いの崖の上にポツンと立地し、
民家と蔵を改修した民宿部分と海鮮レストラン、船を改造したお風呂があります。

宿の全景。背後に日本海。

船を改造したお風呂。タイタニックの真似とかはできませんよ~。

お風呂は家族ごと、鍵をかけて入ります。
船のお風呂、子どもは当然はしゃいでいました。

船のお風呂内部。愛すべきアホ、長男踊ってます(笑)

塗装が重ねられた床は裸足にはやや感触が良くなかったですが、そのため思ったより滑らなかったかな(笑)
お風呂は早めに入ると一番風呂で、湯船は子どもには熱めです。
うちは夫が子どもより先に入って温度を下げました(笑)
父が昨年入った時はぬるかったということですが、普通の家庭のお風呂と一緒で、
時間が経つとぬるくなっていくわけですね。加温することがあるのかは不明なので、
気持ちよく温まりたい人は早めに入らせてもらいましょう。

噂どおり!食べきれない程の海鮮づくしに海老の生態観察まで?

うわさ‥って言っても主に自分の父の談ですが(笑)

透き通って綺麗なエビ。

食事はほんとに食べきれないくらい沢山の海鮮料理が味わえました。
名物(?)はまだピョコピョコ元気に動くエビ

子ども達は興味津々で、しばらくエビの生態観察タイムでした(笑)
ほとんど長男に食べられましたが、美味しかったようです。

せっせとエビの殻をむく長男。

お刺身、ボイルしたカニ、煮魚、焼き魚、揚げた魚、
…ほんとうに魚料理尽くしです。

海鮮づくしの夕食。この後にも揚げ物やアワビなどがやってくる。

お刺身もたっぷり。これで大人4人分。

朝食も海鮮。2方が海ビューで眺めも良い。

食に関心薄めのうちの子どもたちが集中して食べたので、美味しかったんだと思います。
(子どもは魚は上手く食べらないので、骨を取ったり醤油をつけたりして親は忙しく、じっくり味わえなかったけどw)

食事は基本的に食事処で食べますが、
食べきれない分は部屋に持っていけるようです。
〆のお寿司は食べきれなかったので、日本酒と一緒に部屋に運んでもらい、部屋にて騒がしい子どもたちを横目にノンビリ食べました。

日本海に沈む夕陽が見られる!子どもが走り回っても安心♪蔵のお部屋

客室はレストラン棟に隣接した本棟に数部屋と、独立した蔵の別棟に2部屋あります。

本棟にはリビング的なスペースも。

本棟のほうも豪壮な建物でなかなか面白いですが、
眺望や独立性で別棟の蔵のほうを希望。
予約人数等で当日決まるのか、希望すれば先着順に
泊まれるわけではない‥ということらしいのですが(予約した父談)
今回は他の宿泊客も少なく希望通り蔵のお部屋でした。

蔵外観。2棟あってそれぞれが広めの1部屋、間に共有の洗面台とトイレ。

蔵のお部屋。鹿の頭に子どもがビビってた(笑)

天井が高く(写真に写ってないけど現しの太い梁が迫力あり!)広々としているし、
子どもが走り回るわ喧嘩などで泣きわめくわと騒々しくても気にならないし、
何より部屋からこんな夕陽が見える!

蔵のお部屋からは日本海に沈む夕日が見えます。

 

宿は崖の上にあるのでほんとに日本海が一望です。

マイナスポイントとすれば、
掃除は宿泊客が去った直後に行い、
その後次の宿泊客が入る直前に再度行ったりはしないのでしょう、
べんじ○虫‥いやワラジ虫の死骸がちょこちょこ落ちていたことでしょうか。
でもキャンプで虫には耐性ある我が家族はさほど気にせず。
(さすがにティッシュで取って捨てたけど)
生きてるのがうじゃうじゃいたら嫌ですけどね‥幸い遭遇しませんでした。

漁師感出てる?オッチャンと、肝っ玉感あるおかみさん

食事処も民宿も、民宿としてはまあまあ大きいほう?と思われるのですが(民宿って初めてで不明)
切り盛りしてるスタッフとして分かったのは

①ジャージ姿でスタッフなのか、散歩途中で寄った近所のオッチャンなのか分かりづらいおじさん
②厨房で調理やら配膳&部屋の管理も担ってるっぽい、何かと忙しそうなおかみさん
③食材の搬入らしきことをやってる以外、ワンコ2匹を連れ歩くのみのおじいさん

のお三方でした。
今思えばあれだけの海鮮料理、おかみさん(という呼び方が正しいかもわからないけど)一人で作っていた
とも思えないけど、チビッ子連れの食事タイムはなにせ忙しく、他のスタッフには気づきませんでした。最初のチェックイン時、
外でぼーっと海を眺めるおじさんが対応してくれたけど名前を伝えても
「あれ?○○さんじゃないの?うーん‥(もう一度中へ確認に行って)とりあえずここどうぞ!」
といったかんじで蔵へ案内してくれてしょっぱなから
「だ、大丈夫なのか??」と心配になったけど、
夕食時は配膳しながら子どもたちに気さくに話しかけてくれて、
海老の食べ方を教わった長男などには良い交流かなーと思ったりしました。

以上、この宿全体的にアバウトな点が多々ありますが、
ホテルや旅館でなく民宿なので
漁師の家にお邪魔したらいっぱいご馳走してもらえて
変わったお風呂にも入れてもらえて景色も良いし満足♪
という感覚で、増毛観光と共に是非おススメしたい宿でした!

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ABOUTこの記事をかいた人

静岡市在住、長男(11)次男(8)長女(6)を育てる母です。 お出かけが大好きで週末はどこかしらへ出かけているので 子どもとキャンプ・旅行・公園などのお出かけ記録をメインに、 育児、読書の記録を綴っていこうと思います。 また仕事は建築士をしているので、 職業柄、アウトドアのお出かけにも建築士的視点が混ざっています。