【白馬・八方尾根】子連れに優しいホテル『白馬メルヘンハウス』



昨年1月からスキーを始めた我が家。

2019~2020年の年越しは年越しキャンプへ、
温暖な南伊豆へ行きましたが、
2020年~2021年の年越しは、
GOTOも使ってスキー旅行かな♪

と、3か月以上前の9月初旬には宿泊先を探しました。

予約の決め手はゲレンデへの近さ・アットホームっぽさ

私がまだ学生の頃、
スキー場近くの宿で年越しした際、
宿からスキー場のカウントダウン花火を見たことがあり、
雪景色の中の花火、明るく新年を迎えられる感じが印象的だったので、

(子どもがいると見られない可能性も高いけど)
カウントダウン花火の予定があるゲレンデ近くを予約しよう、と
まずはゲレンデから探しました。

カウントダウン花火が開催予定のゲレンデの中から、
2泊で行くのにちょうど良い距離感、
雪質も良かろうと『白馬八方尾根スキー場』が候補の一つとなり、
ゲレンデから近くアットホームな雰囲気にも惹かれ、
『白馬メルヘンハウス』の予約に至りました。

懸念事項はゲレンデと周辺道路状況

3か月以上前に探したわけですが、
さすが年末年始、既に選択肢はそれほど多くなかったので、
予約できたここの部屋も「和室7畳半」。

家族5人にはちょっと狭いですが、
子どもはまだ小さく、布団2枚敷ければ皆で寝られるし、
日中はスキーで部屋にはいないし‥とそれほど気にならず。
(結果的にはキャンセルが出たため事前に10畳の部屋に変えてもらった)

四駆推奨

何より宿の注意事項として
ホテルまでの道に急坂があるため四駆が推奨されている、
という点に予約後に気づき、そちらの方が心配でした。

‥四駆、アウトドアするには必須ですね‥。
キャンプですら、キャンプ場によっては四駆でないと厳しい場所があります。
ましてスキーに行くとなると、2WD+スタッドレスタイヤでは不安で仕方ない。

年末年始は寒波到来により積雪や凍結必至の予報でしたので、
静岡市民の我が家では初、チェーンを購入して備えました。

実際、ホテル手前100~200mの道(必ず通る)は結構な勾配の坂で、
行き(上り)の際は道路はまだ濡れてる程度でチェーン無しでも大丈夫でしたが、
帰り(下り)の際には2日間で降った雪でアイスバーンとなっていて、
チェーンを付けていても静岡人には不安な状態でした。。

チェーン無しで通行している車もけっこう見かけましたけどね‥
脇道(やはり坂。というか周囲は殆ど坂道)からこの道へ出ようとして、
上れなくなっている車もいました。

上級者向けゲレンデ!!

カウントダウン花火でゲレンデを選んだ当方。
白馬八方がオリンピックで使われた本格的なスキー場、
上級コースが豊富‥ということぐらいは認識していましたが

スキー上級者の夫知人から
「白馬八方⁈上級者向けだよ?」
と心配され一気に不安に‥

そしてホテルの公式HP内を改めて見ると、ご丁寧に
“お子様連れでのスキー目的なら他の宿の方が良いかも”
みたいなことが書かれています。
楽天トラベルから予約した際にも、
ちらっと公式HPも見ましたが、
これは宿泊前には気付かなかった!

スキー場との関係性については後述します。

施設のポイント

ホテルに行くまでの前置きが長くなりましたが、
実際のホテルについては写真少なめでサクサクっとレポします(え?←スキー旅は写真撮る余裕あまり無くてですね‥w)。

駐車場~ホテル間も坂!

スキー場周辺の宿あるあるですが(山の中だから)、
駐車場~ホテル間が坂道になっていて、
この季節は凍って滑るので気も遣い、
けっこう距離を感じました。

また、この年末年始は雪がしんしんと降ったため、
2泊後のチェックアウト時にマイカーは‥

慣れない除雪は夫一人で1時間弱かかった!

雪の中。
チェックアウト後の出発までに思いの外時間を要しました^^;

アットホームなペンション的空間

施設の造りやスケール感は、
ペンションを少し大きくしたかんじです。

食堂への廊下に並ぶ洗面台。ペンションとか民宿にありがちな風景。

経営も家族経営+従業員数名+アルバイトスタッフ
という印象で、大きいペンション、って雰囲気でした。

経営者ファミリーにも小さなお子さんがいることもあってか、
(経営者ご家族の紹介コーナーがある)
ロビーにはウェルカムコーヒーならぬ1カップゼリーや
自由に選べる駄菓子が備えられていたり、
(ただし偏らないよう、1種類につき1つずつまで)
子ども用スリッパはクロックスタイプ(脱げにくい)を使えたり、
子どもに優しいサービスがありがたかったです。
(メイン空間であるロビー写真撮り忘れた‥)

食堂への廊下に置かれたレトロなゲーム機(無料です!上写真右寄り)には、
通るたびに子供がつかまっていましたねw

リーズナブルな和室泊も、花火見えた‥!

ホテル棟本館(エントランス~ロビーやお風呂がある)・新館・ペンション棟(食堂がある)
と3棟を繋げたホテル内には、
和室・洋室、風呂あり・なし‥色んなタイプの部屋があるようですが、
我が家が泊まったのは本館4階の和室10畳。

ホテルエントランス

こちらエントランスからの外観写真の‥

4階西側の部屋。

ここでした。
部屋の場所はホテルの象徴的な場所(?)に位置しますが、
グレードはおそらくホテル内で一番低い。

とはいえ角部屋で2方向に大きな窓があり、開放感があって良かったです。

部屋の雰囲気分かる写真撮ってなかった‥

室内に関しては、ポットが床に置かれていたのが何となく気になったぐらいでしょうか。
(小さな台にでも置かれていると印象違うかと‥)

マイナスオーラを放つトイレ

部屋のトイレが和式なのが、このグレードの数室のみのようです。
このトイレのタンクの水がちょろちょろとしか出てないようで、
一度流すとその後が全然流れませんでした‥

ペンションなどではトイレ無しの部屋も多いですし、
共有トイレ使えばいいや、と予約時はそこまで気にしませんでしたが、
この階はこの棟の最上階で個室が数室あるのみ、
お手洗いは1階まで階段で下りるか(EVない)、
3階へ下りてさらに廊下をけっこう進んだ先の、食堂手前まで行かないとならず、
予想外に不便でした。

トイレは清掃されていたと思いますが、
古い和式トイレ独特の負のオーラを放っていて、
しかも和室の出入口に近接しているため、
子どもが使用し出入りする度に(男児は大でなければ気にせず使う)何だか嫌な気分に‥

また凍結防止のためか夜間中もちょろちょろという音が聴こえてきて、
『古いから水漏れしてる‥わけじゃないよね‥?』と不安になり
深夜に見に行ってみたり‥

存在だけでマイナスオーラ放つトイレだな、と思いました。
(そもそも水が流れないって凄いストレスだし)

花火‥見える!

当初、カウントダウン花火目当てに宿探しをした私。

とはいえ大晦日当日は旅程2日目にあたり、
日中のスキー(というか主に子どもとの雪遊び)で疲れ、
とても年越しの瞬間に活動するのは‥そもそも起きているのもキツイ、
という状態で、殆ど諦めていました。

でも部屋の西側(ホテルのエントランス側)の窓は花火が打ちあがる名木山方向だし、
少しは見えるかも‥?

とアラームをかけて就寝(もう疲れて紅白すら見てないw)。
無事アラームで年越し直前に目覚めると‥

花火バッチリ見えました!
すぐ目の前、という距離感ではないものの、
さすがに高台にあるホテルの4階、
遮るもの無く殆ど全景が見えました♪

カウントダウン花火なので数分程度でしたが、
年越し気分は十分味わえました。

タイル張りのお風呂

お風呂は大浴場、というには小さく、
カランが5~6個だったかな?
浴槽は大人4人が入ったらもうそれ以上は入りずらい‥
ってサイズ感です。
温泉ではありません。

でもちょっと味のあるタイル張りで、雰囲気は悪くないです。
脱衣室もこじんまりしてますが、
洗面スペース(ドライヤーあり)が別になっていて
浴室の大きさに対してはそこそこゆとりがありました。

お風呂の誤算

キャンプに行くたびに日帰り温泉に立ち寄って帰ってくるのが定番スタイルになって以来、
すっかりお風呂好きになってしまった我が家。

スキーがメインで宿は安く抑えたい‥
と宿を探す際にも、食事など他は良さそうでも
お風呂がショボいとどうしても避けてしまうように‥。

今回もお風呂‥今一つっぽいなあ、
と思いながらも、近くに日帰り温泉があるから
2泊する間に1度はそちらへ出かければいいか、
‥なんて考えていました。

冬の白馬を完全になめてましたね^^;

暖冬だった昨シーズン、
数回スキーで行った蓼科エリアは殆ど雪が無く、
ふつうに移動できていたこともあり、
キャンプの際のキャンプ場~日帰り温泉の距離感と
あまり変わらずに考えていました。

実際には冒頭写真のように雪が凄くて、
一度チェックインしたらチェックアウトまで
とても動かせない、動きたくない状況となります。

外にお風呂入りに行くとしても、
歩いて2~3分の距離ぐらいまでですね。。
(それでも湯冷めしそうな寒さだし)

今回は2日共ホテルのお風呂使わせてもらいました^^;
(コロナ渦のせいもあってか、お風呂付きの部屋の方は利用していないのか、
いずれも我が家の他に1~2人しか重ならず、貸切状態で入れた時間もあった)

和洋楽しめる食事

食事は朝夕共に、凝った内装の食堂で頂きます。

食堂の様子

口コミ評判どおり、和食も洋食も工夫が凝らされ美味しい。

和食の一部。(鍋の蓋したまま写真撮ってしまい、中身を合成)

お品書きもちゃんともらえる。

食事ありの幼児にはプレート料理。

大晦日の前菜にはお蕎麦が。

大晦日は蕎麦+和風の前菜も、その他メインなどは洋風。

美味しいけど女の私でちょうど良い量だったので、
人によっては若干物足りなく感じるかも?

ありがたい心遣い・いまひとつの対応

幼児は食事を付けるか省くか悩むところですが、
3歳娘は好き嫌いも多く気分で食べる食べないの振れ幅も多いため
現在はまだ食事無しとして親のものを取り分けているのですが、
困るのが『幼児用のメニューを欲しがった時』!

大人の方にあるメニューならいくらでもあげられますが、
次男用の料理となると次男に分けさせるわけにもいかず‥
(一口ゼリーなど分け慣れてるものは意外とすんなりくれる次男ですが)

「ほしいー!(泣)」
「ダメだよっ!(次男)」
「ごめん娘ちゃん‥(母)」

となります・・

今回これがきょうだい3人共好きな『茶碗蒸し』にて発生。(幼児・子どものみ付いた)

ダメ元で、単品で追加できないか聞くと、
予約分しか用意しておらずできないと‥それはそうだよね‥

でも翌日のメニューに追加なら可能と、
翌日は娘の分までもらえました。
娘もそれで納得してくれ、対応ありがたかったです。

一方2泊目の翌朝、、

朝食はバイキング形式。
コロナ対策でおかずを取る際は手袋をするよう配られましたが、
バイキングだとただでさえごちゃつきがちなテーブルが
外したビニール手袋でさらに落ち着かないかんじになってちょっと嫌ですね。。
時期的に仕方ないですが。

自家製パン&ジャムが美味しかったですが、
他のおかずは特別印象に残るものは無かったですかね。
(美味しいバイキングってそうそう無いんだよな‥)

元旦はお雑煮を運んでくれて、バイキング内容もお正月感ある内容で良かったですが、
お雑煮はシメとして最後の方に欲しかったよな~
とちょっと思いました。(大晦日の蕎麦のタイミングもそうだけど、最初にサーブされる)
まあ、それ(タイミング見てサーブされるものではない)がバイキングというものですしね。。

元旦の朝食風景。奥に具だけ入った味噌汁椀がね‥

不満だったのは、朝食の定番のお味噌汁。

私はパン派なので必須!というほどではないのですが、
子どもが好きなので入れてあげようとしたら、
汁切れ。。(具はネギとワカメを好きに取って入れる)

スタッフの人に追加が無いか聞いたら、
厨房に確認に行ってそのまま音沙汰無し。
具を先によそってしまった味噌汁椀を横目にとりあえず食べ進めたものの、
(具を先にいれ、次は汁‥と思い鍋の蓋あけたら切れてた)
そのうち他のお客グループも2グループほどになり、
もしやこのまま無いのか‥?と再度問うと
もう終わってしまったとのこと。

終わったって‥
具は別にしてるんだから、
味噌をお湯でとくだけですよね?!

とがっかり。
色々なおかずがある中の一品が切れただけ、
残りのお客ももう少ない、という感覚なのでしょうが、
こちらとしては子どもは特に食べる品数少ないので、
好きなメニューは食べさせてあげたかったのですが‥

アルバイトらしき若いスタッフさんたち、
笑顔で色々応対してくれて好印象、
夕食も工夫が凝らされ美味しく良かったのですが、
この朝食が最後の食事だったので、
終わり良ければなんとやらの逆ですね(^^;

ちょっと残念な後味となりました。

ゲレンデとの関係

カウントダウン花火の近くで年越し泊はもちろん、
スキーも大事な目的の一つだった今回。

白馬のゲレンデのスケール感を全く理解せず、
リフトからすぐ近くのホテルなら便利そう?
と思ってしまったのですが、

ホテルの最寄の国際ゲレンデは初級コースが無く、
初心者向けの咲花ゲレンデやキッズパークのある名木山ゲレンデへは
車移動必須な距離。

前述のとおり車移動がちょこちょこできる環境でもないので、
無料のシャトルバスを使うのですがバス停までホテルからは雪道を200m前後歩きますかね‥
アップダウンもあり、雪道で凍ってる箇所もあり、
家族皆のスキー板や靴を持って(夫はスキー靴履いたままだがそれはそれで大変だし)
なので大人も子供もホント大変です。

蓼科エリアのコンパクトなスキー場にしか行ってなかったので、
上の方に中~上級コースがあり、下へ行くほど初級コースが増え、
皆合流して殆ど同じところへ帰ってこれる‥

というスキー場が多かったのですが、
下の方しか使えない初心者や子連れには、
ゲレンデが違えば違うスキー場という感覚で考えた方が良いスケール感ですね、、

前述のとおり、ホテルの公式HPには注意書きがされています。
予約時そこまで気付かなかったけど、
まず感覚として、『スキー場近くなら大丈夫だろう』というのが危険ですねw
スキーでは荷物が重いので、
移動距離に関してはシビアに検討していくべきだと痛切に学びました。。

まとめ

外壁や壁紙が痛んでいる箇所がある、
部屋によっては古い和式トイレが負のオーラ放ってるw、
ドア開けようとしたらノブが外れて開けられなかったりするw、
EV無いから4階はちょっと大変‥

などなど、施設の古さは否めませんが、
ロビーや食堂は趣があるし、
夕食や朝のパンも美味しい。

駄菓子サービスや子どもシャンプーなど、
子どもにうれしいサービスも。

コストパフォーマンスは悪くないと思います。

ただ、冬季のスキー旅行には、
初心者や滑れない子連れには向かないので注意。

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ABOUTこの記事をかいた人

静岡市在住、長男(11)次男(8)長女(6)を育てる母です。 お出かけが大好きで週末はどこかしらへ出かけているので 子どもとキャンプ・旅行・公園などのお出かけ記録をメインに、 育児、読書の記録を綴っていこうと思います。 また仕事は建築士をしているので、 職業柄、アウトドアのお出かけにも建築士的視点が混ざっています。