【web内覧会】ママ建築士の自宅公開③個室はいらない!



自宅内覧会第3弾です。

前2回はこちら↓

【web内覧会】ママ建築士の自宅公開②小さくても天井の高いリビング

2019年6月21日

【web内覧会】ママ建築士の自宅公開①星も見える!階段ホール

2019年6月1日

家族皆の勉強&仕事部屋!大きなデスクのある書斎

ホールを挟んでリビングの反対側には、
細長い書斎があります。

リビングから階段ホールごしに書斎の窓を見たところ。

子どもが3人いますが、我が家には個室と言える部屋がありません。
リビングの上(2階)は寝室になっていますが、
クローゼットの両側に親(クイーンサイズ、現在娘もここで就寝)と子(2段ベッド)、
それぞれのベッドが置いてあるだけ。

そのため、この書斎では、
大人が仕事をするだけでなく、
子供が皆並んで勉強できるようにと考えました。

家族が皆で並んで使える書斎

造り付けの長いテーブルと書棚。
大人一人に、子供なら3人は並べるかな。

照明は建築家に人気の『flame』のペンダント照明。
明るくはないけどデスク上に蛍光灯が仕込んであるので
勉強等に支障ありません。

この部屋を使うのは主に夕方以降。

勉強や作業部屋だからといって
おしゃれ照明(ペンダント照明やブラケット照明は照度低め)を諦めず、
手元照明など必要なところのみ明るくした方が、
雰囲気のある部屋になります。

リビングの家族と会話がしやすいように、
ホールに面して小さな室内窓があります。

書斎のデスクから窓越しにリビング・キッチンを見る。

逆にリビング側から、
子供が勉強する様子が見える・・というイメージ。

子供はまだ長男がリビングで勉強することがある程度なので、
これはまだイメージ止まりw
ですが、夫婦で仕事などをしながら
「キッチンから)お茶飲む~?」
「書斎)おねがいしまーす!」
なんてことにはよく生かされています!

トイレも個室じゃない!サニタリー&浴室

2階にも、でなく2階にだけトイレ

1階の内容は上述の書斎まで。
我が家は限られたスペースの中で優先順位を付けていった結果、
トイレとお風呂が2階になりました。

住宅の設計では予算も面積も限られてるのに、
1・2階両方にトイレが欲しい、
というお客さんは多いです。

実家がそうなっており
それが当たり前に育った、
もしくは現在マンション住まいでフロア移動がない、
など理由は分からなくはないのですが、
個人的にはスペースが勿体ないな、と思います。

広さや予算に余裕があればいいんですけどね。

あと手抜き主婦的には、
家の中にトイレが2か所もあったら、
トイレ掃除も2倍に増えるので、
メンテナンスの負担を考えてもめんどくさくないか?と・・w

リビングとトイレのフロアが違って困るのは、
幼子のトイレトレ期間ぐらいです。

個室になっていないトイレ

プランニングの関係上、
トイレの位置が南側になってしまうこと、
(壁を作るとサニタリーが暗い)
スペースが限られていることから、
トイレはサニタリーと一体にしてしまいました。

慣れてしまえば
そんなに不便はありません。
むしろ子供が幼いうちは、
広々使える利点の方が大きいです。

トイレ一体型のサニタリー。

こだわったポイントとしては
広い洗面台+壁取付けの水栓  でしょうか。

洗面器が小さいと顔を洗った時に腕を伝って落ちる水滴で
床が濡れてしまうし、
洗濯もしにくいので、
うちのは幅750の壁付け。

水栓の下は水が溜まりがちなので、
壁取付けの水栓はおすすめです。
既製品でも最近のものは壁(洗面台一体型)付けが殆どですね。
でも製作の方がスッキリ見せられます。

洗面台まわりは壁も濡れるので、
壁面も一体の既製洗面台でない場合は
タイルを貼ることが多いのですが、
我が家は部屋の壁全面を撥水性のある塗装
(ツヤあり塗装)にすることで濡れてもカビたりしない仕様としました。

水がかかるところだけタイル、
というのは見た目上嫌で、
かといって全面タイルにする予算はなく・・(^^;

でもサッと拭けば掃除が完了するので楽です♪

洗面台の下には洗濯物用のかご。
容量大きくオシャレで丈夫なものを探し、
STEELE CANVAS BASKETに行きつきました。
4年程使った今では多少汚れましたが、
皮部分の色も落ち着いて、良い味が出てきた・・かな。

洗濯機は現在乾燥機付きのドラム型に買い替えています。
毎日の物干しタイム、バカにならないですからね・・
乾燥機付きは必須です。

開放感抜群の浴室

サニタリーから浴室を見ると・・

ガラスの仕切りの向こうに浴室、さらに外は光庭。

丸見えです^^

浴室の窓の外は小さな光庭。
小さいし、壁で囲われていますが、
ちゃんと光は入るので明るい。

浴室は一般的なサイズ(1坪)ですが、
ユニットバスより空間を有効に使えるし、窓も大きく取れるので
開放的で広く感じます。

サニタリーの浴室寄りには
タオルウォーマー・リミテッドスペースヒーター。

タオルを温められる・・
というより、冬にサニタリーを温める役割の方がうちでは大きいかな。
お洒落感が増すかなーと個人的には憧れがあり付けましたが、
まあまあ高価なので、
純粋に機能だけでは必要ないかなw

浴室から庭を見る。

浴室の床はサニタリーと連続感を出すため同じタイル、
壁も連続させたかったですがサニタリーと合わせて全面タイルにする予算はなく、
FRP防水のトップコート仕上げとしました。

浴槽は高級ホテルにも使われるカルデバイ。
家を建てるより前に義弟の結婚式でウェスティンに泊まらせてもらった際、
浴槽がカルデバイで、表面の滑らかさや高級感に惹かれました。

この質感の違い、写真等ではなかなか分からないんですよね。
実際に入った経験がなければ、特別選ばなかったかもしれません。

また、ホーローは水を一番綺麗な水色に見せる、と言われています。
ユニットバスでもホーロー製はあるので、
実際に入ってみて(お湯ははってなくても)選ぶのが良いと思います。

浴室と、屋外デッキのライトは船舶照明。
見た目がオシャレで防水性もあるということで、
ガーデン照明に使われることが多いです。

ベッドだけ、の寝室

サニタリー・浴室から階段を数段上がったところには寝室。

サニタリー入り口から寝室側を見る。

広い一室を、中央のクローゼットで2室のように分けています。

子供のベッドスペース。

寝室からホールに面する室内窓を見る。

北側が夫婦のクイーンサイズベッド、南側が子供の2段ベッド。
娘が生まれる前までは4人でクイーンサイズに寝れましたが、
赤子がいて5人は狭く、お兄ちゃん達に2段ベッドに移動してもらいました。

娘はまだしばらく親と寝たがるでしょうが、
もう少し大きくなってきたらどこに寝せようか思案中です。
スペース的にもお兄ちゃん達のベッドのところにはもうベッドは置けないし、
性別も違うし、畳のロフト(前回紹介)に寝てもらう、
というのが最有力。
その他、寝室のクローゼットの上もロフト的に使えるようにはなっています。
(現在はひな人形が置かれているぐらい)

子供の個室問題

子供の個室の考え方は様々で、
子供には子供のプライバシーに配慮して個室を!
という方が多いですが、
我が家は親たちが個室を与えられずある程度まで育ったこともあり、
集中して勉強ができるスペースさえあれば
個室は無くても子は育つし、
彼氏彼女を連れ込みたい等、
どうしても個室が欲しくなったら自立して家を出ろ
・・という考え方。

もちろん、元々土地に余裕があれば個室を作ってあげますが、
我が家は敷地が限られ、中でも家族で共有できる空間に重点を置いたので、
個室は最小限・・というかほぼ無くなりましたw

うちとは逆に、
子供の頃個室が無くて辛かったので、
わが子には個室を与えてやりたい、
という方もいますね。

私の場合、自分が個室を与えてもらってから、
受験勉強などで集中できたということ以外は、
親の立場から見ればロクなことに使っていない、
一般的に使われている事例もない(引きこもりなど)
という思いもあり・・

思春期以降はきょうだいの性別ごと、
また親とも寝室をできるだけ分ける、
ということは必須と思いますが、
限られた条件の場合は
子供の数だけ個室が必要かどうかはよく考えて決めるべきと思います。

思春期以降子供が家で過ごす時間なんて5、6年ですし、
そのうち上の子は家を出ていったりしますしね。

個人的には、個室は大きな部屋を
大型の家具のようなもので分けられる程度で、
あとは小さい客間スペースがあれば
子供が友達を連れてきて遊んだりお泊り会をしたりした場合にも対処できるし
子供が自立し出て行ったあとは解体して広い部屋に戻せばいいし
フレキシブルに変えられていいのではと思います。

まとめ

以上で自宅公開はお終いです!

小さい家なりに快適に過ごす工夫・・
少しでも伝わったでしょうか。

誰にとっても快適な家、
というものは無く、
あくまでそれぞれの生活スタイルや価値観に合うかどうか
が大切だと思いますが、
1つの考え方として、家を建てる時に参考になればと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

静岡市在住、長男(11)次男(8)長女(6)を育てる母です。 お出かけが大好きで週末はどこかしらへ出かけているので 子どもとキャンプ・旅行・公園などのお出かけ記録をメインに、 育児、読書の記録を綴っていこうと思います。 また仕事は建築士をしているので、 職業柄、アウトドアのお出かけにも建築士的視点が混ざっています。