【web内覧会】ママ建築士の自宅公開②小さくても天井の高いリビング



前回↓から時間が空いてしまいましたが‥

【web内覧会】ママ建築士の自宅公開①星も見える!階段ホール

2019年6月1日
続きです。

今回は家の中心、リビングです!

って言っても前回のホールからの写真で殆ど全体が見えちゃってるぐらい、
小さいリビング(;^_^A

収納の工夫

天井を高くし、窓を高い位置につけることで明るさUP。

南側に高窓とテレビ。
テレビ台が無い代わりに、テレビの上に
オーディオ機器や家族のアルバムを並べられる棚を設けています。
狭いスペースをよりできるだけ広く使う工夫です。

また壁側はベンチになっていて、その下は全て引き出し。
結構な容量になります。

テーブルに面してる引き出しは使いにくいですが、
「あまり使わないけど捨てにくいもの」をしまっています。
(上の子は遊ぶ時期を過ぎたが下の子が使うかも、と捨てられないでいるオモチャとかw)
テレビ付近は取り出し易いので、
子どもの衣類はここに入れています。
(着ない季節のものは2階寝室に)
我が家は子どもの着替えはリビングになるので、ここがベスト。

子どもの年齢や生活スタイルによって衣類=寝室に!とは限らないので、
家を建てる時はよくある間取りやスタイルに囚われず、
自分達の生活に合う動線やそれに合わせた収納場所の確保が重要となります。

ガラス戸で仕切る効果

ガラス戸を閉めたところ。ホールが屋外っぽくなる。

前回述べたとおり、
ホールは「家の中の庭」という位置づけで、
夏は暑く冬は寒くなりがちなので、
エアコンや床暖を入れる季節はガラス戸を占めます。

我が家にはホールに面して室内窓が大小3か所あるのですが、
(うち2か所が上の写真に写ってる)
家の中の音や空気(空調効率)を区切りつつ
空間的には(視覚的には)つながり
開放感も向上するのでおススメです^^

ガラスが入るし既製品でちょうどよいサイズのものは限られ、
製作もの(=特注品)となるので普通の既製品の戸に比べ
多少コストがかかりますが、
効果は高いですよ!

アクセント照明

小さい家なので数は少ないのですが、
一応照明も部屋ごと変えています。
基本はスポットライトで、同じライトを各部屋に付けているのですが、
リビングの照明はアクセントになるので、
ちょっと奮発しました。

国内だとIDEEで購入できる、
フランスのデザイナーSerge Mouille ( セルジュ・ムーユ)によるシリーズです。

建築雑誌の住宅ではよく出てくるので憧れがあったのですが、
何せ雑誌で見るような家よりずっと狭い部屋につけるので(笑)
迷いましたけどね。高いし。
(しかし最近桁違いに安く売ってるサイトを発見w仕入れによるんだろーな‥)

別ページで後述する人気の照明店「flame」の「凸ランプ」も候補でした。
雰囲気には凸ランプの方が合ってるかもなぁと‥

でも一つの照明で2灯になる、
しかもそれぞれ別々に位置を変えられる、
というこの照明の特徴が魅力でこちらに決めました。

蛍光灯色よりは暗いけど、雰囲気重視の照明。

結果、天井を高く取ったリビングには、
やっぱりちょうど良いアクセントになっているので良かったです。

高さを有効活用するロフト

リビング北側はリビングから一段下げたキッチンと、
上に畳のロフト。

キッチンとロフト。

ロフトへはベンチからはしご階段でアクセスします。

LDKは天井を高くして開放感をアップさせ、
でもキッチンは高さ不要なので上をロフトとして有効活用する、
という、建築家による住宅ではよくある形式です。

面積的には小さいLDKですが、この天井高のおかげで
子ども3人いてもあまり狭さは感じないです。

床暖は是非おススメ!

家をその分小さくしてでもコストをかけたほうが良いと思うのは、床暖。
冬特に寒い地域でなければ全部屋には不要です。
家族が一番長く過ごすリビングだけでも是非入れましょう。

不快なエアコンの風も無いし、
何よりやっぱり暖かさが違います。
エアコンだけだと顔や頭はほてってるのに
足元からの冷えで身体全体は温まらないという不快な状況になりがちですが、
足元から温める床暖は当然ながら効率大!

天井高が高い部屋(熱が上に溜まりがち)でも
問題なく部屋全体が温まります。

うちはリビングと書斎のほか、
庭の代わり、とか言ってるホールにも実は床暖が入っていますw

ホールはコンクリート床なので、
一度温めれば長時間温かいのです^^(保温性がフローリングより断然高い)
しかもここの熱が2階まで上がっていくので
小さい我が家全体が温まる♪

※たまに希望されるお客様もいる、キッチンには入れていません。
料理する時は熱源(コンロや炊飯ジャー)があるから
私はたいてい寒さを感じないんですよね‥

子どもが喜ぶロフト♪でも地域によるので注意。

ロフトは畳敷きで、折れば何とか布団が入る収納と、大きめの窓があります。

畳三畳+収納。

客間が無い我が家の、
一応の客間スペース。
でもお客さんを天井の低いロフトに案内するのも気がひけるので、
実際は私の実家の親が一度泊まりに来た時ぐらいしか
客間としては使っていません。

基本は子どもの遊びスペース。
現在は片づけても片づけても散らかされ、
常にオモチャが散乱するスペースに‥( ;∀;)

でも天井高が低い(140㎝)のは、
子どもスケールだからか子どもは居心地良さそうですよ。
窓からは小さな子どもも道路を少し見下ろせるし。

ただこのロフト、
地域によって建築の法規の捉え方が異なり、
都内だと窓は換気窓のみ、アクセスは取り外しできるハシゴのみなど、
居室(部屋)として使えそうな仕様は全て禁止されている区もあるそうなので、
家を新築する際は注意してください。

※注意と言っても行政で禁止されている仕様だと、
施主がどう思っていようが建築士がぬけてて誤った仕様にしようが、
建築の許可(確認申請)が下りないので間違いは起こらないわけですが、
家を建てるならこういうロフトを組み込もう~♪
とあまり期待はしないでネ
ということです。

無垢の木を使ったオーダーキッチン

キッチンは、無垢の木を使ったオーダーキッチンを得意とする
浜松のキッチンメーカーにお願いしました。

木の扉、ステンレスの天板のオーダーキッチン。

完全なオーダーではなくて、
あらかじめ用意された数種類の仕様から選択する形なので
比較的コストが抑えられます。

建築家の住宅だと
家具屋さんにフルオーダーする例も多いのですが、
当時ここのキッチンを採用し始めだったこともあり、
全部自分で設計して全て特注しなくてもなぁ‥
と判断しました。

選択できる標準仕様内に
ミーレの食洗機やグローエの水栓が選べたので
何かと手軽でした。

食洗機は多用しよう

そうそう、食洗機、皆さん使っていますか?

キッチンに付けてれば、
使っている人の方が多いのかな?

うちの実家では全く使われていないので、
少し上の世代では結構使われてない家もあるのでは、
と何となく想像するのですが‥

もし、付けたのに習慣づかなくて使っていない、
という人がいたら是非使ってみて欲しいです。

そのうち食洗機無い生活が考えられない!
ってぐらい使うようになります^^;

専業主婦で洗い物する時間ぐらいあるので何となく‥
なんて方は、その短い時間の積み重ねで
読書とか英会話とか、自分の+αの向上に使いましょう。
趣味を深める、でも良いですね。
(洗い物自体が好き、という場合は別ですが‥)

キッチン残念ポイント

扉が無垢の木なのは良いのですが、
(よくある木目キッチンの木目はプリントです)
天板は普通に人工大理石でも良かったかも、
と今では思っています。

ステンレスの、エッジを効かせられる(特にシンク)とことか、
なんかプロっぽいかっこよさ(笑)とかに憧れがあったのですが
傷や水垢の汚れが結構目立ちます。

白い人工大理石の方がそういったものが目立たなかっただろうな、
とモノグサの主婦は思いました。

そして床。
雰囲気重視でタイル貼にしましたが、どのみち面積も小さいし、
設計当初からビニル床シートと悩みました。

でもやはり‥
雰囲気も何も狭いキッチン、見た目より機能性重視で、
掃除がし易いシート床で良かったかもな~
と思うこの頃です。タイル床は汚れが落ちにくい。。

タイルなら、逆に少し水を垂らして~タワシでゴシゴシできるから良いかも?
なんて考えもあったんですが、
そんな掃除の仕方‥しないよね普段‥( ̄ー ̄; 

そして分かってはいたことだけど、タイル床にお皿を落とすと粉っごな!
思った以上に飛び散って、はだしの子どもがうろうろする我が家では
ちゃんと回収しきれてるか不安になります。

あとは、最近は定番となっている、
スタイリッシュなレンジフードが付けられなかったのが残念ポイントですかね。
スタイリッシュなものはたくさんありますが、
みなある程度の天井高を要します。
まぁ、レンジフードの見た目より
空間の有効活用(ロフトをのせるためにキッチンの床を下げ、さらに天井高を最低限にしてます)
の方が個人的に優先事項だったのでそれほど気にはしていませんが‥

まとめ

キッチンからリビングを見たところ。

一番家族が長く過ごす部屋の割には小さい部屋だけど
我が家にはジャストサイズかなー
と満足はしています。

何せ、平日は帰ってきて夕食・風呂・寝るだけだし、
休日は出かけてしまうので‥

むしろ休日出かけたいのに、
部屋の掃除に時間がかかりなかなか出かけられない、
ということを避けたいので、
子どもに散らかされても範囲が限定されるサイズ感で良かったなと。
これは家全体に言えることなのですが。

ソファを諦め大きなテーブルを選ぶ

リビングといえばソファ。
しかし我が家にはソファがありません。
スペースが足りないので諦めました。

アパート住まいの頃はむしろ、
ソファとローテーブルで食事をしてしまっていて、
ダイニングテーブルを使っていなかったのですが、
家を新築する時に
ソファでのんびりすることより、
ダイニングテーブルを大きくし、
そこで食事も勉強も団らんも‥と
色んなことができるようにしました。
(むしろ、テーブルをもっと普通サイズに抑えればソファだけなら置けた)

稀に映画鑑賞などする時は
やっぱりソファが欲しくなりますが、
仕事に家事にと忙しい現在、テレビにゆっくり向かう時間など殆ど無く、
(時間があればPCに向かいこういった記事を書く、
次のお出かけ計画を練る、ということに充てたいのもあり)
子どももダラーンとした姿勢でテレビを見る時間が抑えられて良かったかなと思っています。
(たまに床にゴロゴロしながら見てるけどw)

家づくりに共通のポイントとして、
よくある住宅のイメージにとらわれず、
自分たちのライフスタイルにおける優先順位は何か
をどこまで詰められるか、
そこが後悔の無い家づくりに重要と思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

静岡市在住、長男(11)次男(8)長女(6)を育てる母です。 お出かけが大好きで週末はどこかしらへ出かけているので 子どもとキャンプ・旅行・公園などのお出かけ記録をメインに、 育児、読書の記録を綴っていこうと思います。 また仕事は建築士をしているので、 職業柄、アウトドアのお出かけにも建築士的視点が混ざっています。