【web内覧会】ママ建築士の自宅公開①星も見える!階段ホール



たまにはお仕事関連の記事を‥
と思いながらなかなか書けないでいますが

今回は第一弾として、
設計の仕事の中でも紹介し易い、
自分の家についてご紹介します。

ママ建築士の、
と題していますが
設計したのは次男妊娠前なので4年以上前、
その後次男が生まれ、長女が生まれ‥
家庭内も変化したので、

今となっては
子育てに向かない箇所も多々あり、
あーもっとこうしておけばよかったー
という後悔ポイントだらけ
です(^▽^;)

将来のあれこれをなるべく想定して設計するんですが、
実際にはなかなか想定しきれないんですよね・・
家庭内の価値観(何に重きを置くか)も変化するし。

また、私自身も常に向上途中であるということで・・(;^_^A 
今思えば、甘かったな~という点も多々。
まあ、経験ですね。。

そんな後悔ポイントも踏まえて解説していきます。
これから小さい家を建てようとしている誰かのご参考に
少しでもなれば!

最小限住宅

小さな敷地に建てる

建築士なので自分で設計できて、
また施工会社もグループ会社となっているので
自社(正確には義父の会社)で施工もできる、とはいえ
実費は当然かかる&庶民ですので
当然住宅ローン借りて建てているわけですが
ローンの審査には色々と制限があります。

我が家の敷地は、
ローンを借りられる最低限の大きさ(うちが借りた金融機関では60㎡
ほぼジャストサイズ!∑(; ̄□ ̄ でした!

そもそも、
たまたま会社の駐車場に隣接した土地が購入可能になったことで
職住近接でいいか、と家を建てることになったので
敷地は狭かったものの他の選択肢はなかったのです。

幸い駐車場は向かいの会社駐車場を借りれるので、
駐車スペースは含めず済むとしても、
コンパクトでもいかに快適に暮らせるか
がテーマとなりました。

コンセプト;庭を内包する家

家を設計する時は、
理想や要望は色々とある中でも、
住む人にとって一番大事にしたいことはなにか、
優先順位をつけてコンセプトを考えます。

我が家の場合、
家の中にいながらも
外をどれだけ感じられる
外との良好な接点をどれだけ作れるか
を重視しました。

2階リビングとして大きなバルコニーを設ける、
という案もかなり練ったのですが、
アレコレ悩んだ結果、
中庭のようなホールのある家としました。

南北に貫通する開放的な吹抜けのホール

敷地は南側が小さな私道に面し、三方を隣地に囲まれていますが
私道の反対側、北側の敷地は田んぼになっていて
北側とはいえ閉じてしまうのはもったいないと考え、
南北に風が抜ける、トンネル状の開放空間を設けたのです。

敷地境界がギリギリで付けられる窓が限られていたり、
高さ制限に対応(手前のボリューム)したりで、
イマイチかっこよくはないですが、
私道側の外観はこんな。

外観:大きな開口が玄関。

中央がトンネル状に反対側まで抜けていて、
開口も同じ窓がついているので、
北側も似たような外観です。

外壁・屋根は金属板(ガルバリウム)葺き。
ハウスメーカーの家によくある窯業系サイディングに比べれば高いですが
メンテナンスフリーなのでコスパが良く、
屋根と外壁が同材でシンプルな外観に仕上げられる点が好きで選びました。
(屋根面は通常見えないけどさw)

隣接する左右の家がうちより私道側に一部突き出ていますが
(左の家は現在解体され当社の駐車場になっています)
私道ラインはうちの壁面でギリギリなのです。
(本当は家はもちろん生垣などもラインを超えてはダメ)

庭がほとんど無いのがよく分かると思います。

庭代わりのホール

でも庭がなくても、
この開放的なホールが家の中心にあるので、
住んでいて窮屈なかんじはありません。

飛行機や星が見える天井

ホールの天井の殆どは、ガラス。
つまり、大きなトップライトになっています。

ホールのトップライト。

日中は太陽がさんさん。
外っぽくするために、できるだけ大きくガラスにしました。

温室みたいなものだし、夏暑いよなぁ‥
と、対策として開閉できるシェードをつけることも
考えましたが、
コストもかかるし、なにかとごちゃつくし‥
夏暑く、冬寒い!庭だと思えばそれでいいわ!
と開き直りました(^^;

どうしても耐えられなければその時対策を考えよう‥
と思いとりあえず住み始めましたが、
このホールと全室繋がっているとはいえ、
全て建具で仕切れるようにしたので
今のところそこまで大変じゃありません。

静岡、特に静岡市は温暖で、
冬寒すぎず、夏も意外に周辺の地域(名古屋や東京)に比べれば高温になりにくく、
ホント過ごしやすいところだから、
というのもあるかな。

夜は、照明を消せば星も見えます。
(照明ついてると室内が反射する)

大きな開口(玄関)

ホールから玄関口を見るとこんな。

ホールから玄関方向を見る。

玄関らしくないので初訪問の人には
「ここが玄関なんですか?」
と訊かれることもあります。

北側にも同じ開口があり、いずれも
薄いカーテン(数種の淡い色を組み合わせ、吹抜けの高さに合わせた特注品)
がしてあるだけなので
夜は明かりをつけると外から中が見えてしまいますが、
かなり近づかないとぼんやりとしか見えないし、
南側は袋小路の私道(斜め向かいのご夫妻とうちの社員しか通らない)、
北側は田んぼなので、
そこまで気になりません。

ホールとその隣の書斎はモルタル床で、
トップコート(塗装)で仕上げています。

土間のモルタルはマット(てからない)な方がかっこよくて
見た目は好きなのですが、
我が家ではメンテナンス性を重視しました。
ツルツルしているので(といっても滑るほどではないです)
水拭きできます。

ホールからダイニングを見る。

 

写真だとわかりにくいですが、
我が家の内壁は塗装仕上げ。

一般的なビニルクロスより高価で、
左官(漆喰など)よりは安価です。

平面だけ見れば、薄手でマットなビニルクロスとそこまで変わりませんが、
うちは壁の開口部に木枠をつけず、
白い壁をサクッと切ったような開口にしたかったので
そのエッジを綺麗に出したかったというのが、
塗装を選んだ一番の理由です。

ひとまずホールについては以上です。

上2枚の写真で殆ど全景が見えちゃっていますが、
次回はLDKについて、
ご紹介の予定です~

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

静岡市在住、長男(11)次男(8)長女(6)を育てる母です。 お出かけが大好きで週末はどこかしらへ出かけているので 子どもとキャンプ・旅行・公園などのお出かけ記録をメインに、 育児、読書の記録を綴っていこうと思います。 また仕事は建築士をしているので、 職業柄、アウトドアのお出かけにも建築士的視点が混ざっています。