【登山入門・南アルプス】山頂に砂浜?!登山初心者も絶景を堪能できる!秋の日向山



11月初旬、山梨は北杜市にある標高1,660mの『日向山』に家族で登ってきました。

登山記録は他にまだ記事化できていませんが、
これが家族でのトレッキング・登山第5弾になります。

登山入門本だけでなく、
ドライブ旅のガイドブックでも紹介されていたので
初心者でも気軽に登れる山らしいという点と、
山頂の特徴的な風景に惹かれて臨みました。

訳あって思いのほか大変でしたが
山頂の景色はとても素晴らしく、
前後の苦労が全て吹き飛ぶぐらいだったので、
我が家のように登山経験が浅いファミリーにも
おススメの山です!

日向山の基本情報と今回の行程

山頂にビーチ?!

日向山の最大の特徴が、頂上付近の眺望です。

山頂付近、雁ヶ原と呼ばれる場所。

山のてっぺんに砂浜‥
何とも不思議な光景ですが、
建築屋には身近な建材、花崗岩が風化したものだそう。

登山途中にも、土の中に花崗岩らしきものが見えたり、
山頂同様、花崗岩が風化した砂が堆積している箇所がありますが、
眺望が開けた砂丘のような山頂エリアへ行き着いた時の感動は、
それまでの登りのしんどさが全て吹き飛ぶくらいです。

『名水』の尾白川源流エリア

日向山の登山口は
サントリー『南アルプスの天然水』や
同ウイスキーの『白州』、
山梨銘醸の銘酒『七賢』等の元となる名水の尾白川源流エリアにあります。

距離が長くなるので上級者や健脚向けとなりますが、
尾白川渓谷から日向山へ登るルートもあるそう。

尾白川沿いにはキャンプ場も多く、
キャンプ泊や、サントリーの工場見学、
ワイナリーや酒蔵見学と組み合わせた登山も可能です。

登山ルート

『矢立石登山口』から90分ほどで山頂、
というのが初心者向けで気軽な登山ルートとされていますが、

北杜市の公式HPでは
「矢立石登山道までの林道(冬季閉鎖)は道が狭く、
駐車可能台数も少なくなっています。
スペースが狭いため転回も困難であるため、
尾白川渓谷駐車場のご利用をおすすめします。」

とあり、Googleマップの口コミでも同様のコメントが見られ、
かつ紅葉シーズンの祝日でしたし、
日の出前など早朝に登山口へ着く自信もなかったので
我が家は今回、『矢立石登山口』より下の
『尾白川渓谷駐車場』からスタートする行程を選びました。

しかし‥

北杜市のHPで「60分程の道のり」とされていた
尾白川渓谷駐車場から矢立石登山口までの登りが
思いの外大変で(何なら全体で一番しんどい登りだった)、
4歳含む子ども3人連れても70分ほどだったものの、

路肩に路駐してもなんでも、
矢立石登山口から登るべきだったっ‥

と強く思いました。。(詳しい理由は後述)

「駐車場まで車で行ける」(のに歩いている)
という意識がモチベーションを下げるのもありますが、
傾斜も登山行程全体で一番キツかったと思います。

高低差的にも、矢立石登山口からなら初級レベル(登山ガイド本より)なところ、
下の渓谷駐車場からだと中級レベルになります><
(もちろん、レベル分けは参照元によって違いますが‥)

私はまだ使っていないアプリ『YAMAP』の記録がこちら(夫が記録)。

登りに4時間もかかってる‥!
※北杜市HP記載だと60分(渓谷P~矢立石P)+90分(矢立石P~山頂)で計2.5時間

我が家の登りの記録

高低差900m超えてる‥!
(※北杜市HPだと890mとなってますが)

いや・・運動不足の初心者幼児連れには、かなりハードでした。。

紅葉真っ盛りの登山道

ここからは登山記録になります。

登山口までの登り

静岡市を6時半頃出発し、
8時半頃尾白川渓谷駐車場に着きました。

祝日の朝8時半頃、まだまだ余裕の尾白川渓谷P

この日の登山客の中では遅い方の出発と思われますが
(下りにすれ違った人より登りですれ違った人の方が多かったし、
山頂に着いたらメッチャ人いたから)
広い駐車場には余裕がありました。
(渓谷へ行く人、甲斐駒ヶ岳に登る人なども利用する駐車場です)

口コミどおり、いたって綺麗なトイレで
家族皆トイレを済ませてから出発!

しばらくは尾白川沿い、渓谷へ向かう林道を歩きます。

尾白川沿いの林道

途中から日向山方向へ分岐、初めは緩めに登るものの‥

登山口までの登り。緩めのとこしか写真無いやww

途中からハードな登りに。。

ここ、凄く長く感じました。
「まだスタート地点にさえ辿り着いてない」
という気持ちになるからでしょうね‥

全体像を知らない子どもは、
「ねーまだぁ?もうすぐゴール?」
などと度々聞いてきて、
いたたまれない気持ちになりました(><;

停められそう・・!矢立石登山口周辺

登山口に至る手前で、一度林道に出ます。

登山口への林道

100mぐらい(?)林道を歩くと、
また一旦林道をはずれて山道に入るのですが、
その手前のカーブ地点が少し広くなっていて、
路肩に4~5台ほどは停められそうなスペースが‥!

登山口Pより手前、林道がカーブしてる地点

対向車とのすれ違いもしづらいという林道、
数台しか停められない矢立石駐車場がいっぱいだった場合、
戻るのも大変だろうと矢立石駐車場を諦めた我が家でしたが、
ここまで既に1時間近く登ってきてこの場所にこの余裕‥

駐車場がいっぱいでもここには停められたよなぁ‥
と思うと無念でした‥(T T)クッ

いやちゃんとした駐車場じゃないけど、
道路の舗装面にはみ出てないし、全然いいでしょう‥!

ちなみにさらに登って矢立石駐車場に着いてみると‥

10台ほど停められるらしい?矢立石駐車場

ウンまあ、これは停められなかったでしょうけどね‥

色とりどりの登山道

ここからやっと、日向山登山道として、
ルートを10分割した標識を細かい目標に登って行きます。

紅葉真っ盛り!

しばらくはこんなかんじ↑で色とりどりの木々を眺めながら登ります。

今回は紅葉が見頃だったのでしんどいながら景色としては飽きずに登っていけましたが、
渓谷からしばらくは眺望が望めるポイントが無いのがツラいといえばツラい点。

矢立石登山口から頂上までの行程の1/4~1/3ぐらいの地点で、
一時尾根沿いの道となった時は気持ちが晴れました。

尾根まで出るとカラマツ越しに八ヶ岳が・・!

このエリアでは林越しですが八ヶ岳が見えたり、

分かるかな?‥富士山見つけると嬉しくなる日本人。

遠くに富士山が見えたり‥
(特にビューポイントとして整備されてるわけじゃないので
気付かず通り過ぎる人も多いかも。左手に開けた場所があったら注意してみましょう)

一旦疲れを忘れる尾根道。しかし先は長い。

尾根道はこのエリアだけでした。
開放的になるし登りも緩やかで、一番ウキウキ登れるポイント。
でもこの先はまだまだ長かった‥

4番あたり(登山口から4/10の標識)が一番キツかったです。
え‥こんなに登ってきたのにまだ半分も行ってない‥の?
というかんじで‥(渓谷駐車場からだと半分以上行った地点とはいえ)

後半のカラマツ林。途中、大人の肩ほどの高さの笹道も。

 

後半はカラマツ林になり、足元はクマザサが茂って
幼児だと視界がササに塞がれ、かき分けて進むような場所も‥
4歳娘にはちょっと大変そうでした(^^;

光が差し込んで明るいカラマツ林

カラマツ林も黄色く色づいて良き。
上に行くほど落葉していたけど、
おかげで日差しが入って明るくなっていました。

山頂近く。

山頂付近まで来ると、割と緩やかになります。

突如開ける眺望

最高地点(木々に囲まれ眺望は無い)からさらに奥へ行くと、
突然視界が開け、目的地の雁ヶ原(がんがはら)に出ます。

雁ヶ原-甲斐駒ヶ岳方向

甲斐駒ヶ岳も見えるし

八ヶ岳ドーン

八ヶ岳方向は特に大パノラマ・・!
かなり下の方まで砂丘が続きます。

雨乞岳方向は彩られた山並み。あちらにも砂丘が・・!

この時期は、周囲の山々が紅葉して色とりどりなのも素晴らしい。

たくさん登山客がいましたが、
この雁ヶ原はかなり広く、休憩場所はソーシャルディスタンス◎

我が家もちょうど12時半頃とお昼タイムで、
おにぎりを食べたり、
温かいコーンスープ(水筒で保温し持参)を飲んだり。

山の上に山を作る男児w

子どもは砂遊びしてましたよw
ここでの休憩時間は長めに考えておいた方がいいですね。

「山頂のビーチ」を堪能・・!

子どもだけでなく運動不足の私も、
ここまで何度もくじけそうになりましたが
一気に全てチャラになりました!
‥メンタル的にはね!
‥体力的には疲労が蓄積して、下りの膝に来ましたけどね!(苦笑‥)

心機一転の下り

紅葉シーズンの祝日、かつ快晴という天候で、
登山客がたくさんいましたが、
幼児は殆ど見かけませんでした。
一番幼くて小学1~2年生ぐらいの男の子とすれ違ったぐらいかな?
(背負われた赤ちゃんはいましたが‥)

母さえ何度もへこたれそうになったのに、
4歳娘頑張ったなと思います。
(最後のほうで少しパパの抱っこ区間はありましたが(^^;)

山頂では「眠た~い」と横になってしまい
寝てしまうかと心配しましたが
(木曾駒ケ岳の乗越浄土で昼寝経験あり)
少し休んだら復活して、
下りでは驚くほど速いペースで降りて行きました。

荷物を背負っているとはいえ、
親達が置いて行かれそうになるほど
子どもたちは元気に駆け下りていました。

大人に限らず子どもも、
山頂の絶景をご褒美に、
心機一転したと感じました。

親たちは下りで膝が笑いだしたので、
膝になるべく負担をかけないよう気をつけて下りているのに、
平気でジャンプして下りていく子どもたち‥

登りでは度々後ろから来た登山客に道を譲りましたが、
下りでは「先に行っていいよ~」と譲ってもらうぐらい。

子どもって凄いな‥
と改めて感心しきりです。

感覚的には登りの1/3ぐらい、
実際の時間はちょうど登りの半分の、
2時間かけて渓谷駐車場まで戻りました。

日向山登山のまとめ

初心者でもちょっと頑張れば他の山には無い
特徴的な景色と素晴らしい眺望が見られる日向山山頂。

登山を本格的にやろうと思っていない人にも、
是非おススメします!

ただし、初心者・体力に自信のない人や幼子連れは、
『矢立石登山口』から登りましょう!

今回もかなりの登山客数で、
よほど早く行かないと(山登る人は朝早いし‥)
矢立石駐車場には停められないかもしれませんが、
少し手前(矢立石Pより下)にも停められる可能性があります。
(※もちろん、路上駐車を推奨するわけじゃないですが)

万一どうしても停められなかったら
渓谷駐車場まで戻ればいい。

そうなるとタイムロスになってしまいますが、
そのリスクを考えても、
停められた場合に省ける行程の方が
かなり大きいと思います。
それほど渓谷駐車場~矢立石駐車場までの道がしんどい。
(登るのが難しいポイントがあるわけではないけど、
メンタル含めいろいろと‥)

今の私と子どもたちには
渓谷駐車場からの全体行程がかなりキツかったので
当分登る気にはなれないでしょうが、
(今回かなりベストな時期・天候に恵まれたこともあり、
逆にこれほど良いタイミングで登れる機会もそうないだろうし)

尾白川渓谷も見てみたいし、
夏には尾白川で川遊びキャンプもしたい、
『七賢』のレストランも行ってみたい、
(今回帰りにお酒買って帰った^^)

・・と、まだまだこのエリアには遊びに行きたいな~
と思っています。
山に川にレジャーに、美味しいもの・・
盛り沢山なエリアですね‥!

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ABOUTこの記事をかいた人

静岡市在住、長男(11)次男(8)長女(6)を育てる母です。 お出かけが大好きで週末はどこかしらへ出かけているので 子どもとキャンプ・旅行・公園などのお出かけ記録をメインに、 育児、読書の記録を綴っていこうと思います。 また仕事は建築士をしているので、 職業柄、アウトドアのお出かけにも建築士的視点が混ざっています。