【東京の美術館】子どもに優しいアート空間!東京都現代美術館



先日久しぶりに『東京都現代美術館』へ行ってきました!

きっかけは、ツイッターでたまたま流れてきた、
開催中の展覧会『あそびのじかん』展の情報。

「へー、こんなのやってるんだ!」
と思って調べてみると、
会期は10月20日まで!
もう残り数日しかない‥!

ちょうど茨城へ帰省する機会があったので、
ぎりぎり行ってきました。

『あそびのじかん』展は面白かったものの、
こちらの紹介とするには会期が殆ど無いので、
今回は企画展に依らず子どもと楽しめるアートスポットという視点で
簡単にレポします。

東京都現代美術館の魅力!

そもそも、
東京都現代美術館は建築的視点でも
近いうちに再訪したいと思っていた場所。

企画展が面白そう、
という期間限定の範囲に留まらない、
東京都現代美術館の魅力をまとめると

 

魅力ポイント
  • 2019年3月にリニューアルオープン!
    →使い易さ・子ども対応・オシャレ度が最新式!
  • ランチだけでも良い!子どもに優しく、アート体感もできるレストラン
  • 扱う「現代アート」は子どもウケも◎!

こんなかんじです!
順に説明します♪

魅力①建物全部アート!開放的な館内

3年もの休館期間を経て、
今年の春リニューアルオープンしたばかりの館内は、
ファミリー含む使い易さ、オシャレ度が最新式となっています。

ファッションショーも可能な細長いエントランスが特徴。

そもそも美術館というのは、
建築物そのものがアートと言えるよう、
お洒落でコスト的にも贅沢な造りのものが多いですが、
ここ東京都現代美術館も

・ゆったり&開放的なエントランス空間
・イベント開催も可能な広々屋外空間
・天井が高く明るい展示空間

などなど、居心地良く見応えのある建築空間となっています☆

エントランス部分の屋外空間。(地階レベルにも広々屋外空間あり。)

元々贅沢な造りですので、
リニューアルしたといっても
一般の方が特別な新しさを意識することはあまりないかもしれませんが、
分かり易いところではエントランス空間に多いサイン関係。

シンプルだけど今風のサイン兼家具。

若手建築家がデザインし、
建築雑誌にも掲載されました。

ファミリー目線では、
子ども連れに優しい施設にアップグレードされた点が大きいです。

新しいライブラリー「美術図書室」には子供向けコーナーがあり、

筒状の部屋は上がカフェ、下が図書室に。

次項で取り上げるレストランには
子どもが体験できるアートや、子供向けメニューが充実。

エレベーターが増設され移動し易くなったり、
照明関係が一新されたらしい点は、
ビフォーを知らないと特別気になりませんが、
居心地面でかなり良くなっていると思われます。

展示品を傷めないために、暗く閉鎖的な場所が多くなりがちな美術館ですが、
展示対象が『現代アート』ということもあってか、
(古美術等に比べれば明るい場所での展示が可能なものが多い)
全体的に大開口や吹き抜け、
トップライトなどが多く開放感の高い美術館なので、
来館者のストレスが少ない、
居心地の良い美術館だと感じます。

屋外展示を眺める兄妹。

閉鎖的で薄暗い展示室ばかりが続くと目も疲れ、
子どもも退屈してしまいますが、
ここではそういったことがありません。

魅力②子ども喜ぶ!アートも体感できるレストラン

彩り良いサンドイッチ等が食べられるらしいカフェも惹かれますが、
事前に調べて期待大だったのが地階にあるレストラン。

地階といっても地階レベルの庭が眺められる、
明るく開放感あるレストランです。

まず、ランチしながらもアートを体感できる
という点が特徴的で最大の魅力!

自分たちが映るモニターが絵のように飾られている座席も。

自分たちがアート作品になれる?!しかけがあったり、

アート作品「スイカ」を皆で作り上げよう。

シールを貼る(シール有料:4枚100円)ことで
ちびっこでもアートに参加できるオブジェが置いてあったり。

大人メニューも見栄え良く美味しいのに、

ランチコースで選べるメイン2例と前菜、デザート。だけじゃなく色々選べる!

子ども用メニューが充実していて、

キッズランチプレート。だけじゃなく色々選べる!

離乳食にまで対応しているのはママに嬉しいポイントです!

一般的なファミレスとは質もグレードも違うけど、
ファミリーレストラン」と謳っているだけあり、
実際店内は美術館併設のレストランとは思えない程子連れで一杯でした!
(今回は、子どもにもウケる内容の企画展開催中というのもあるとは思いますが)

ランチコースは土日2100円(平日1890円)で、
前菜・パン・選べるメイン・デザート・ドリンク。

コース以外のメニューも多様で、
どれも美味しそう!

子供向けメニューも、
キッズプレート一択ではなく、
子ども用ランチコースから、多様な子供向け単品メニューと、
幅広い年齢層やニーズに対応しています。
こちらも、大人メニューと遜色ない見栄え!

偏食2歳はスープとパンだけで満足げ(他をすすめても食べず)。

庶民にはちょっとリッチなランチとはなりますが、
空間も、ランチも美術館で体感できるアートのひとつ
と思えば高すぎるということはないかなと。
レストランのランチだけを目的に来る人も多いのでは?
と思える内容です。
(ランチコースのイメージ写真ではケーキだった日替わりデザートが、
小さいパンナコッタ(パンナコッタ的には普通サイズだけどw)だったのは
少し拍子抜けしましたがw‥食い意地アラフォー‥)

実際ランチタイムはかなり人気なようで、
13時頃美術館に到着して真っ先にウェイティングリストに書き込んだものの、
既に4枚目(!!)、
待っている人が数えきれない程でした(・・;

待ち時間も楽しめるようメニューが塗り絵になっていて、
ぬりぬり待っている子どももいましたが、
さすがに4枚目ともなると‥

〈子連れも多いしキャパもそれほど多くなさそう、
とりあえず当分難しそうだ・・〉

と一番の目的だった企画展をまわった後に再度訪れ(14:20頃)、
無事店内へ案内されました。
(既に名前が呼ばれていたようで、他に待っている人がまだいたがすぐ入れた)

食に関心薄めの我が子たちも、さすがに14時を過ぎると空腹を訴え、
カフェで済ませようか、、
などと悩みもしましたが、思ったよりは早く入れてよかった。

ですが可能であれば、
混雑が予想される土日や人気企画展中は、
レストランのオープン(11時)後なるべく早い時間に入店、
展示を見るにしても、先にランチにしてしまうのが賢いかもしれません。

早めのランチ→展示を堪能→カフェで一服

が一番美術館のグルメも満喫できるコースかな^^
その分お金はかかりますが・・。

魅力③子どもも楽しめる展示

展示対象が現代アートなので、
古典的な美術品や工芸品などに比べ、
子どもも楽しみやすい展示が多いです。

収蔵品メインの企画展(ここではこれが常設展代わり?)は
撮影NGだったので写真無しですが、
日常を切り取ったような作品や色使いが鮮やかな作品など、
子どもも感想を言語化し易い作品が多く
飽きずに興味を示していました。

他二つの企画展は撮影可能な物が多かったので
特に子どもが楽しんでいたものをあげると‥

子連れに人気の『あそびのじかん』より

壁一面のお面を自由にかぶれる、ワークショップで自作もできる参加型アート。

壁全面、梁にまでお面だらけ。

マリオ、ドラえもん(風)、ピカチュー(風)‥子ども向けキャラも多い。

子どもにとっては似て非なるものとして怖くないのか?
というお面も多かったですが、割と抵抗なく受け入れていましたW

お面を楽しむ兄妹。

一番ウケたのは『千と千尋の‥』のカオナシ風のお面。

カオナシ・・?w

目の部分に穴が無いのでかぶると前は見えません。

こちらは、小さな台の上目指しボタンを投げ、
皆が失敗したボタンたちの散らばる様子がアート?な作品。

散らばる無数のボタンたち。

夢中で投げる!
けどあれは‥乗らんよなぁw
分かっていても大人も子供も夢中で投げてしまうのがおもしろい。
(そんな様子も含めてアートなのか?)

展示ポスターにも使われインパクトの大きい、タンスのクライミングウォール。

インパクト、ワクワク感は大だけど‥

ですが、下にマットも無いし、
タンス1段目までしか登れないルールだったので、
体験するにしてはちょっと物足りなかったかな?

『ひろがる地図』より

自分で光るボックスを追加できるのが嬉しい、作品名不明(見てないだけw)の作品。

色々な灯りが幻想的な展示。

自分がつなげたライトを触り、「あったか~い♡」と満足げな2歳。

 

これは、帰り道で「何が良かった?」と子どもたちに訊いても
「いろんな色がピカピカするやつ~!」
と真っ先にあがるほど、子どもの印象に残ったようでした。

虫ピンの作る道(?)をえんえんと辿る(手でなぞる)のに夢中になった作品。

虫ピンの行方をなぞる。

大人はちょっと触ってみて満足する程度でも、
子どもは止めない限りずっとなぞっていました。

ひたすらなぞる。

大人が思う以上に、
子どもたちは様々な作品に関心を示し、
特に触れる、体感できるものには夢中になっていました。

美術館で、子どもの感受性をのばそう!

今回写真を載せた企画展によるものは
まもなく展示終了となってしまいますが、
現代アートを展示する美術館だけに、
体験型の作品は今後もコンスタントに企画されるでしょうし、
収蔵品展示も子どもを惹きつける作品がたくさん。

これからはいっそうAIが高度化するなか、
知識の詰め込みではなく、
自主的に学びを掘り下げていく姿勢や個性が重視されていく時代。

個性を伸ばし自主性を育むには、
あらゆるものに関心・好奇心を向けられるよう、
豊かな感受性を育むことが重要。

ジャンルを問わず色々なモノを見せ、触れ、体感させてあげることが
大事だとは思いますが、

子どもが
「これはなに?」
「きれいな色だね」
「なんか面白いね」
「〇〇みたいだね」
などと、つたないながらも質問や感想を言語化し易い現代アートは、
特に子どもが関心を抱き易く、印象にも残り易いように思います。

そんな思いもあり、
私たち夫婦も作品を一緒に見ながら
「これは何だろうね?」「どれが好き?」「きれいだね」
などなど、意識的に子どもたちに問いかけ、
見終わった帰り道の車内でも
「どれが一番楽しかった?好きだった?」
などと感想を話し合ったりしてみました。

子どもの感受性を育てなければ!なんてカタく考えなくても、
子どもの素直な感想を聴くと
「へー、そう感じるんだ!」
と大人でも意外に思ったり、感心したりすることがあり、
親的にも楽しさ、興味深さが増します。

美術館は他の美術館やギャラリーで開催される、
または開催予定の展示の情報なども豊富に得られる場所でもあるので、

展示自体を目的にしなくても、
アート体感もできるレストラン目的で行き、
ついでにアート関連情報の収集をしよう!
というお出かけスタイルもアリでは、と思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

静岡市在住、長男(11)次男(8)長女(6)を育てる母です。 お出かけが大好きで週末はどこかしらへ出かけているので 子どもとキャンプ・旅行・公園などのお出かけ記録をメインに、 育児、読書の記録を綴っていこうと思います。 また仕事は建築士をしているので、 職業柄、アウトドアのお出かけにも建築士的視点が混ざっています。